『Again』Mr.Children|40代会社員の胸を打つ歌詞
あの曲、自分でも弾いてみたくなった40代へ
こんにちは。
「あの曲、どうしても自分で弾いてみたい!」って衝動に駆られること、ありませんか?
2026年1月に配信リリースされ、3月発売のニューアルバム『産声』にも収録されているMr.Childrenの新曲「Again」。鈴木亮平さん主演の日曜劇場『リブート』の主題歌としても、毎週胸を熱くしてくれました。
平日は会社で会議とメールに追われて、感情がほとんど揺れない毎日。そんな日常のど真ん中に、ドラマと「Again」がガツンと熱を持ち込んできた——そんな経験をしたのは、僕だけじゃないはず。
今回は、ファン歴30年以上の僕が、「Again」を実際にギターで弾いてみて気づいた 歌詞・メロディ・コードの「方向の揃い方」 と、動画クリエイターの端くれとして驚いたリリックビデオの凄さについて語ります。最後には僕の弾いてみた動画も載せてみました。

「Again」は、2026年1月19日にリリースされたMr.Childrenの12作目の配信限定シングル。鈴木亮平さん主演の日曜劇場『リブート』のために書き下ろされた楽曲で、3月25日発売のニューアルバム『産声』にも収録されています。
日曜劇場の主題歌を担当するのは、なんと『オレンジデイズ』の「Sign」以来、約22年ぶり。僕らのような世代にとっては、それだけで胸が熱くなるニュースですよね。
面白いのは、主題歌のオファーが来た時点で、この曲のデモは歌詞を含めてすでに約9割完成していたという話。当初ドラマ側からはミディアムテンポのバラードを依頼されていたそうですが、桜井さんが脚本を読んで「この曲だ」と推薦したんだとか。なんというか、運命的なマッチングを感じるエピソードです。
レコーディングには久しぶりに小林武史さんがピアノで参加。イントロや大サビへ向かうあのドラマチックなピアノは、まさに小林さんの仕事です。さらにサックスやチェロ、ストリングスも入っていて、音の厚みは相当なもの。
ドラマ『リブート』は、絶望の底に突き落とされた主人公が、顔を変えて別人に「リブート(再起動)」し、家族への愛と真実のために立ち上がるエクストリームファミリーサスペンス。ヒリヒリした展開のラストに桜井さんの力強い歌声が流れ出す瞬間……もう、涙腺が崩壊します。

へ〜、Sign以来なんだ!ぼくもドラマ見てるけど、あの曲がかかるタイミングが神がかってるよね。

そうなんですよね!ドラマのプロデューサーさんも、ミスチルだからこそこの物語を託したってコメントしていましたよ。
「Again」を聴きたくなる瞬間。僕の場合は、ドラマ『リブート』の最終回で流れてきたあのシーンを、ふと思い出したときです。
最終回でこの曲が流れた瞬間、僕の胸はぐわっと熱くなりました。それは、日頃の会社生活では絶対に味わえない種類の感情でした。
会議に出て、メールを返して、また会議に出て——。40代の会社員として日々を回していると、感情が大きく揺さぶられる瞬間って、正直あまり多くないんですよね。良くも悪くも、平熱で過ごす時間が大半です。
そんな僕の「平熱の毎日」に、ドラマと「Again」の組み合わせが、ガツンと熱を持ち込んでくれた。あの体験が、強烈に焼き付いているんです。
だから今でも、ふとあのシーンを思い出した瞬間に、Spotifyで「Again」を再生してしまう。すると不思議なもので、聴き終わる頃には「もう一頑張りしてみるか」という気持ちが、じんわり胸に戻ってきているんです。
音楽が日常に持ち込んでくれる「熱」って、本当にありがたいなと、40代になってより強く感じるようになりました。

あ〜忙しい。わしも最近、心が動く瞬間が少のうなったわい……。

分かります。だからこそ、こうやってドラマや音楽でガツンと心を動かしてもらえる体験は、本当に貴重なんですよね。

ここからは、実際にギターを抱えてコードを拾い、何度も弾いてみて気づいた「Again」の面白さを、歌詞・メロディ・コードの3つに分けて語っていきます。「自分が作る側だったら、どうしてこのアレンジにしたのかな?」と想像しながら聴く時間が、たまらなく楽しいんですよね。
歌詞 ― 「繰り返す」という言葉に込められた、二つの感情
「Again」の歌詞で、僕が特に胸を打たれたのは「ただただ毎日を 繰り返すだけ」というフレーズです。
このフレーズ、初めて聴いたとき、グサッときました。40代の会社員として生きていると、まさに毎日が「繰り返し」だからです。朝起きて、満員電車に揺られ、会議に出て、報告書を書いて、また帰る。昨日と今日と明日が、ほとんど同じ形をしている。
最初は、このフレーズを「単調な日々への諦め」として聴いていました。何も変わらない毎日への、ちょっとした嘆き。
ところが、不思議なんです。曲が後半の転調に入って、桜井さんの声がぐっと熱を帯びていくと、同じはずの「繰り返す」という言葉の意味が、まるで反転していくんです。
繰り返せる、ということ。それは、平和な毎日を、もう一度、もう一度と続けられているという、当たり前すぎて忘れがちな喜びでもある。
ネガティブな響きが、いつの間にかポジティブな響きに塗り替えられていく。桜井さんの言葉選びとメロディの設計が、聴き手の中で 感情の反転 を起こしてくる。これは、本当に凄い仕掛けだと思います。
僕自身、自分で曲を作ろうとしたとき、こういう「同じ言葉に二つの意味を持たせる」やり方には、なかなか辿り着けません。ミスチル30年選手の僕も、ハッとさせられた歌詞でした。
メロディ ― 静と熱の振れ幅、そして “Again” の連呼が連れて行く場所
メロディの観点で僕が特に痺れるのは、曲全体の 「静と熱の振れ幅」 の大きさです。
イントロは小林武史さんが奏でるピアノから、しっとりと始まります。このピアノが、本当にいいんですよ。派手に主張するわけでもなく、ドラマの幕開けのように、ふっと聴き手を物語の中に連れていってくれる。22年ぶりに日曜劇場の主題歌を担当するミスチルが、小林武史さんのピアノで幕を開けるという布陣……それだけで震えます。
そこから、Aメロ・Bメロは比較的「静」のテンションで進みます。桜井さんのボーカルも、力みすぎず、語りかけるような温度。日常の風景を淡々と描写していくような、抑制の効いたメロディです。
そして、ここからが「Again」の真骨頂。サビ、2番、Cメロ、大サビ……と進むにつれて、楽曲全体の熱量がじりじりと上がっていく。
特に、最後の 「Again, Again, Again……」 と繰り返される部分。あの連呼が、徐々に徐々に、押し寄せる波のように熱を帯びていくんです。ピアノもストリングスも、桜井さんの声も、すべてが同じ方向を向いて 「もう一度」 を叫び続ける。
そして大サビでオクターブが上がる転調。ここまで溜め込んでいた感情が、ぶわっと天に向かって解き放たれます。僕、車の中で大音量で聴いて、ここで思わず叫んでしまいました(笑)。
歌詞でお話しした「繰り返す」という言葉がネガティブからポジティブに反転していく感覚。それを、メロディが完璧にトレースしているんですよね。静けさは諦めではなく、爆発のための助走だった。そう気づかせてくれる、見事な構成だと思います。
コード ― Bメロのセブンスで沈め、大サビの1音上で解き放つ
ここからはちょっと音楽理論の話に入ります。専門用語が出てきますが、後でちゃんと解説しますので、安心して読み進めてください。
「Again」のコード進行で僕が一番痺れるのは、Bメロのセブンスコードの使い方 です。
セブンスコードというのは、簡単に言うと 「明るいコードに、ほんの少しだけ切なさを足したもの」。普通のメジャーコード(明るい響き)の上に1音だけ加えて、独特の引っ掛かりや哀愁を生み出すコードです。
「Again」のBメロでは、このセブンスコードが効果的に配置されていて、ドラマでいう「主人公が一番苦しんでいる場面」のような、じわっとした悲壮感 を音だけで描き出しています。このBメロがあるから、サビが「光」のように飛び込んでくるんですよね。
でも、本当の山場はその先。
最後の大サビで、キーが1音上に転調するんです。
「1音上がる」というのは、ピアノの白鍵で言うと、ドからレに上がるくらいの幅。たった1音、と思うかもしれませんが、これが曲全体の景色を一変させます。
Bメロでセブンスコードが描いた「沈んだ気持ち」、そこから2番、Cメロを経てじわじわ上がってきた感情の温度が、最後の1音上昇で 天井を突き破る ように解放される。
僕、ギターを抱えてこの転調部分を弾いてみたとき、左手のフォームをずらしながら「うわっ、これは反則だろ……!」と笑ってしまいました。だって、聴いてる側が「もう一段上に行きたい」って思うちょうどそのタイミングで、桜井さんがその扉を開けてくれるんですから。
歌詞で語った「繰り返す」という言葉の意味の反転、メロディで語った「静から熱への振れ幅」、そして、コードがそれを 音楽理論の側からも完璧に支えている。歌詞・メロディ・コード、この三つが同じ方向を向いて 「もう一度立ち上がる」というテーマを描き切っている。これが「Again」という曲が、ここまで多くの人の胸を打つ理由なんだと思います。

セブンスとか転調とか、難しそうだわ……。私みたいな初心者にも弾けるかしら?

大丈夫ですよ!基本のコードに指を1本足したり離したりするだけでセブンスになりますよ!

演奏の楽しいところ ― シンプルだから、気持ちよく弾ける
ここからは、実際にギターを抱えて「Again」を弾いてみた感想です。
弾いてみて一番驚いたのは、意外なほどコード進行がシンプルだったこと。
ミスチルの最近の楽曲って、聴いた印象では結構複雑そうに感じますよね。僕も最初は「これ、絶対難しいやつだ……」と身構えてギターを構えました。ところが、いざコードを拾ってみると、基本コードの組み合わせでほとんどの部分が成立しているんです。
これは、初心者の方にこそ伝えたい朗報です。「ミスチルの新曲を弾いてみたい!」 そう思ったあなた、たぶん思っているより全然いけます。
そして、僕が弾いていて 一番気持ちいい瞬間 はここです。
1回目のBメロから2番のAメロに戻る、つなぎの部分。 G → Gsus4 → Gadd9 → G
このコードの揺らぎ、ギターを弾く人ならゾクッとくるはずです。ベースの音は同じG。でも、上に乗っている音が、ちょっと開いて、ちょっと閉じて、また開いて……と微妙に表情を変える。左手の小指が、ピクピクと忙しく動くあの感じ。
弾き語りでこの3コードを通過するとき、「あ、今、自分はミスチルの曲を弾いている」 という実感が、身体にぐわっと染み込んできます。
地味なんです、傍から見ると。でも、ギター弾きにとってはこの数秒間が 最高のご褒美ポイント。派手な転調やドラマチックなサビも気持ちいいんですが、こういう「ほんの数秒、表情が揺らぐだけ」のところに作り手の細やかなセンスが滲み出ていて、たまらないんですよね。

あ〜忙しい。わしも昔ギターやっとったが、その3コードはなんとかなりそうじゃのう……。

イソガシさん、それで全然OKです!この曲、頑張りすぎず弾き語りできる優しい曲なんですよ。一緒に押し入れからギター引っ張り出しましょう!
「Again」はどこで聞けるか
「Again」は、各種音楽サブスクで配信中。各サービスの公式ページから、すぐに聴けます。
- Spotify / Apple Music / Amazon Music / YouTube Music など主要サブスクで配信
- 公式リリックビデオ:YouTubeの Mr.Children 公式チャンネルで公開中
- CD:2026年3月25日発売のニューアルバム『産声』に収録(通算22作目のオリジナルアルバム)
リリックビデオは、後ほど別セクションで詳しく語りますが、ゾートロープ(回転のぞき絵)をモチーフにした、本当に手の込んだ素晴らしい映像です。サブスクで音だけ聴くのも最高ですが、まだ見ていない方はぜひ一度、YouTubeでリリックビデオを観てみてください。
ちなみに、アルバム『産声』は 全曲バンド名義のセルフプロデュース作品で、初回生産限定盤には 40ページのフォト&歌詞ブックレット がついてきます。「Again」のあのドラマチックなピアノを奏でる小林武史さんが参加した楽曲がアルバムの中に収まっている、という事実だけで、もうワクワクが止まりません。

へ〜、ぼくはまだサブスクで聴いただけだけど、CDも欲しくなってきた!

いいですね!ブックレット付きのCDは、ファンにとっては宝物ですよ。歌詞をじっくり読みながら聴く時間って、サブスクでは味わえない贅沢なんです。
ここからは、自分でも曲を作っている立場として、「Again」から 盗みたいなあ と本気で思った技を語らせてください。
僕がこの曲から一番学びたいのは、技術論やコード進行のテクニックではなく、もっと根本にある 「テーマ一貫性」 という設計思想です。
「Again」という曲は、歌詞・メロディ・コードの全部が、同じ方向を向いている んです。
この 三つの矢印が、寸分の狂いもなく同じ方向を指している。だから、聴き手の感情はブレずに 「もう一度立ち上がる」 という一点に向かって導かれていく。
これ、自分で曲を作ろうとすると、本当に難しいんですよ。
例えば、メロディを思いついて気持ちよく作っていたら、書いてた歌詞のテーマと微妙にズレている。コード進行はカッコよく仕上がったけど、歌詞の世界観とは違う方向の景色が見える。そんなこと、僕は何度も何度もやってしまっています。
「自分の曲作りって、なんでイマイチ刺さらないんだろう?」と悩んだとき、答えは 「3要素の方向が揃っていないから」 だったりします。
「Again」を弾いて、聴いて、分解してみて、改めて気づきました。いい曲は、技術が高い曲ではなく、設計の方向が揃っている曲なんだ、と。
もちろん桜井さんレベルの設計力に追いつくには、まだまだ何十年もかかります。でも、「自分の曲は、3つの方向が揃っているか?」 とセルフチェックする視点を持つだけでも、次に作る曲のクオリティが一段上がるはず。僕自身、これからオリジナル曲を作るときに、必ず思い出したい教えになりました。

私みたいな初心者でも、その「方向を揃える」って意識すれば、いい曲作れるかしら?

いきなり完璧は無理ですけど、意識するだけで全然違いますよ!むしろ、初心者の方は技術にとらわれず、「伝えたい気持ち」から逆算するほうが、テーマがブレない曲が作れたりするんです。
このセクションは、僕の動画クリエイターとしての視点で。
「Again」を聴いていると、Cメロの 「もう一度やり直す」 という意味のフレーズが、何度も繰り返されるパートがあります。このフレーズを聴いた瞬間、僕の頭の中に ある映像 が浮かんで離れなくなりました。
それは、子どもの運動会で、徒競走を走っている我が子が、途中で転んでしまうシーン です。

子育て中のお父さん・お母さんなら、一度は目撃したことがあるんじゃないでしょうか。我が子が、ピストルの音と同時に元気よく駆け出して、カーブで足がもつれて、地面にバタンと転ぶ。一瞬、シーンと静まり返る観客席。
でも、その子は、すぐに泣きそうな顔をしながらも立ち上がって、土だらけの膝のまま、最後までゴールテープを切るんですよ。最後尾で、何位でもなく、それでも自分の足で。
あの数秒の映像を、スローモーションで、「Again」のCメロに重ねたら……間違いなく、観た人の涙腺は崩壊します。
転ぶこと自体は、ネガティブな出来事です。失敗と言ってもいい。でも、立ち上がってゴールする瞬間は、人生で一番美しい場面のひとつ。「Again」という曲のテーマと、寸分違わずに重なります。
歌詞・メロディ・コード、そして映像。この4つの方向が一致したとき、たぶん、見る人の心に一生忘れられない作品が届くんだろうなと、想像するだけでワクワクします。
PRESTOの今後の動画制作で、こういうコンセプチュアルなショート動画にも挑戦してみたいなあ、と本気で考え始めています。

うわ〜、その映像、想像しただけで泣きそう……ぼくもそんな動画作ってみたいです!

いいですね!実は、こういう「曲のテーマ × 日常の一場面」を重ねる発想は、誰でも始められる動画作りの第一歩なんです。スマホでもカメラでも、家族の何気ない瞬間を撮りためておくだけで、いつかぴったりの曲に出会ったときに最高の作品が生まれるんですよね。

さて、長々と語ってしまいましたが、百聞は一見にしかず!
実際に僕が「Again」をアコギで弾いてみた動画をYouTubeにアップしました。
再生数? もちろん、まだまだ全然ですよ!(笑)でも、ミスチルの曲を自分で奏でる喜び、転調したときのあの「上がっていく感覚」は本物です。
これからギターを始めたい方、久しぶりに押し入れからアコギを引っ張り出してきた同世代のお父さんたち。ぜひ動画を見ながら、一緒に「ジャカジャーン!」と鳴らしてみませんか?
今回はMr.Childrenの「Again」について、演奏者・動画クリエイターの視点から考察してみました。
改めて見えてきたのは、この曲の凄さは派手なテクニックではなく、歌詞・メロディ・コードの全部が「もう一度立ち上がる」という一点に向かって設計されている こと。だから、聴く人それぞれの「日常の繰り返し」に深く刺さってくるんですね。
単に曲を聴くだけでも最高ですが、「自分で弾いてみる」「作り手の意図を想像してみる」ことで、音楽はもっともっと面白くなります。僕自身、こうやって発信しながら皆さんから刺激をもらい、一緒に成長していけたらと思っています。
「自分もオリジナル曲を作ってみたいけど、何から始めればいいか分からない…」 「弾き語りの音源を、もっとカッコよく録音してみたい」
そんな風に、音楽の「一歩先」へ踏み出したくなった方は、ぜひ僕のnoteも覗いてみてください。機材選びから曲作りの具体的なステップまで、僕が遠回りして得た知識を出し惜しみなくまとめています。
一緒に、いつもと違う毎日を作っていきましょう。




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